伊野町混声合唱団
第2回ドイツ演奏旅行の記録−6

2003 年 1 月 13 日 更新


1999年12月5日(日)

「CHOR KONZERT」
午後4時半、演奏会の始まり。MCは一切無し。定刻になると、先ず Abteichor St.Nikolaus Brauweiler の団員が祭壇に並び、拍手もなしにパラント(Matthias Palandt)氏が登場して指揮を始める。
因みに今回の入場料は20ドイツマルク(約1200円)
演奏曲は、G.F.Händel の”Der Messias”
パイプオルガンとクインテットの伴奏で演奏する。
前回の訪問から5年を経たが、メンバーはあまり変動していない。
あとの交流パーティーで40歳(?)になられた団員をお祝いしていたが、年代的に伊野混と同様の構成である。
12月になると、教会では宗教曲しか演奏しないし、聴くほうもそれを聴きにくるとのことである。
伊野混の演奏

前回は相原さんにドイツ語で曲目紹介をしていただいたが、マイクでの話は聞こえにくいとのことで、今回はパンフレットに曲目と紹介文を入れていただき、同様にMC無しで始めた。
最初は日本の歌をア・カペラで

「砂山」、「ずいずいずっころばし」
「浜千鳥」、「証成寺のたぬきばやし」
「からたちの花」、「夕やけこやけ」
教会で「証成寺」の歌はどうか?などと無用な心配もしたが、なんのクレームもなく楽しく聴いていただいた。
ハミングの美しさ、重要性を再認識する。とくに教会のような残響がある場所では、鼻歌ではなく本当の響きが要求される。また、それが曲全体の流れを左右する。
男声は人数的に少なかったが、ひとりが2人分がんばっていた。教会での演奏はベースがいかに響くかで曲は大きく変化する。
「ずいずいずっころばし」と「からたちの花」でソロを務めたソプラノ。高い天井に澄み切った天使の音色が昇って行った。
クインテット、及びパイプオルガンの演奏。
男声合唱

「茶摘み」、「竹田の子守唄」
茶摘みは男声3部の掛け合いであるが、教会で歌うまでそのハーモニーの面白さが解らなかった。ところが、これだけの残響の中で歌うと、それぞれのパートがお互いに絡み合い、えもいわれぬ響きが生み出される。
女声合唱

「朝の祈り」、「ほたるこい」
朝の祈りもハミングの積み重ねであるが、これも美しく響いていた。
”ほたるこい”も有名な掛け合いであるが、この曲に関しては残響が災いして少しもたつく感じとなった。もともと、それぞれのパートが残響効果を作り出す曲であるため、かえって歯切れの悪い感じになってしまった。
「Locus iste」、「Ave verum corpus」
”アベ・ベルム・コルプス”は、オルガンとクインテットの伴奏が入り、いい演奏となった。帰国後に、録音してきたこの曲を全員で聴いたが、まさに天使の歌声であり、いくら本番に強い伊野混とはいえ、こんなに上手かったの?と自画自賛であった。
合同演奏

J.S.Bach/K147
昨日のリハーサルで突然決まった「バッハのカンタータ」の合同演奏。
思いもかけないうれしい出来事であったが、日本人のお追従的な誘いでも、彼らは正式な要請と受け止めることを改めて認識した。
G.F.Händel/Halleluja
指揮をパラント氏にとってもらい、最後の合同演奏。周りからドイツ語がこれでもかといわんばかりに聞こえて来る。
事前にドイツ語の発音について高知大学の先生に講義していただいていたが、それでも日本語の発音になってしまっていた。だが、となりでドイツ人が発音していると、それに合わせて何とか似たような発音になっていた。
祭壇への階段と、その上に2段のステージを組んでもらったが、階段に横に並べるのは12〜3名がぎりぎり。それに総勢100名余りが並ぶのだから大変であった。
前列は大きく横にふくらみ、客席の幅一杯まで広がっていた。
ハレルヤの大合唱が終わると、客席からはスタンディングの拍手が起こる。
団員もお互いの演奏を称えて拍手でお返し。拍手は鳴り止まず、アンコールの催促だが、本来、ハレルヤをアンコール曲にしようとのことでそれ以上の準備はしていない。
パラント氏の指揮で、再び”ハレルヤコーラス”をアンコール曲として演奏。今度は曲を楽しむ余裕。全員が本当に嬉しそうな顔をして歌っている。
森先生もソプラノパートで参加。
本当にご苦労様でした。



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